So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

はしか(麻疹)の予防接種を受ける [身体]

予防接種.png

 4月に沖縄ではしか(麻疹)の患者が70人以上出たという。その後愛知などでも患者が確認された。連休を迎えて流行の可能性があるとニュースで報じている。私は子供のころ麻疹に感染した記憶がない。母親に聞いても曖昧だ。おたふく風邪、水ぼうそう、風疹はやっていたが、はしかは両隣の家の友だちが罹ってもたしか自分だけ無事だった。

 いつかは麻疹の予防接種を受けようと思っていたが、なかなかきっかがなかった。心臓を含め、最近体調が思わしくないため、この時期に麻疹に罹るのは避けたい。人の移動が激しい連休後に流行する可能性はある。大人になってからの麻疹は重症化すると聞いていたので、この際予防接種を受けることにした。

 私のかかりつけ医は近年、東京都医師会の偉い地位に就いており、診療外の仕事が忙しいらしく休診日が多い。さらに、4月下旬から5月連休明けまで休みだった。近所のK内科に電話で確認すると、麻疹の予防接種はやっていないという。仕方なく、市役所の保健総務課に市内で麻疹の予防接種を行なっている医院を尋ねると、把握していないのでわからないとの回答。そして、三鷹市医師会なら分かるかもしれないと、電話番号を教えてくれた。三鷹市医師会に問い合わせると、こちらも予防接種を実施している医院は把握していないという。なんだか、たよりない話だ。国分寺医師会の予防接種センターなら対応してくれるはずとのことで、連絡先を教えてもらった。

 早速予防接種センターに確認したところ、麻疹だけの予防接種は、沖縄の流行の影響もあり現在ワクチンの在庫がないという。やはり私のように考えている人が多いのだろう。ただし、麻疹と風疹の混合ワクチン「MR」ならば、すぐに接種できる。以前風疹に罹っている人がMRを受けても問題ないらしい。費用を尋ねると、麻疹単体は6000円、MRは1万円。貧乏絵描きにとって、予防措置に1万円は高いと思い、いったん麻疹単体を申し込むが、「いつになるか分からない」との話なので、背に腹は変えられず、結局MRを受けることにした。毎週火曜日と木曜日が予防接種の受付け日だという。

 連休中日の火曜に国分寺市泉町(最寄り駅は西国分寺)にある予防接種センターを訪ねた。2階に上がり、受付で2枚の書類に記入し、1万円を支払う。ほどなく中待合室に通された。体温を測り、70歳くらいのいかにも医師然とした先生に聴診器を当てられ、病歴について質問があった後、接種となった。医師一人のみで看護師はいない。小さなガラス瓶2個とビニール袋に入った注射器。これで1万円か、などと貧乏思考で小さなガラス瓶を見つめる。一方に注射器の針を挿入し、透明な液を吸い上げ、残り一方に再度注入しワクチンを振って混ぜた。それを注射器に戻して腕に注射する。脱脂綿をあてがわれ2、3分ほど押さえてくださいと言われて、部屋を出た。

 細かいことだが、左腕に接種した後に右手で接種個所の脱脂綿を押さえた場合、カバンや上着を左手で持たなければならない。接種した直後の左手で荷物を持つのはどうなのか、と思った。当然力が入る。できれば、荷物は中待合室に置いてから接種したほうがいいのではないだろうか。あるいは脱脂綿で押さえるのではなく、小さな絆創膏等で注射の跡を押さえるべきだろう。そうすれば、右手で荷物を持つことができる。

 ほかに70代くらいの夫婦が二組と、30代くらいの男性が一人待合室にいた。夫婦のうち一組は3種混合らしい。もう一組は麻疹の抗体があるかどうかの検査を希望していた(この費用は5000円)。接種が終わると、特に注意書きなどが渡されるわけでもなかった。普通であれば、接種後の注意事項(入浴や腫れなどについて)などを伝達するものだが、予防接種センターにそういう気配りはないらしい。保険外の予防接種というのはそういうものなのだろうか。

 ネットで、麻疹の予防接種は2回やったほうがいいとの情報を得たが、今日の担当医は1回でもいいという。昔は1回だったが、効果が持続しない人がいるので2回になったらしい。流行した場合などには2回やったほうがいいかもしれないとのことだった。ネットの情報では、1回の接種の効果は数年なので、2回やって効果を高めるべきだという。たぶん、抗体の出来に個人差があり、それを加味して1回あるいは2回との判断があるのだろう。もし2回目をやるときは、麻疹単体のワクチンで受けようと思う。

 今回感じたのは、「大人の予防接種」の旧態依然とした体制だ。市が配布する「健康ガイド」には大人の予防接種についての情報は記載されていなかった。旅行前の3種混合くらいなら問題ないが、流行が急に発生した場合、対応は大丈夫なのだろうか。私の知人がそうなのだが、接種を1回しか受けていない40代も少なからずいる。予防接種に保険が効かないのもどうかと思うし(MRを2回受けたら2万円になる)、いろいろな面で古さを感じた。医療の質を高めるような話までするつもりはないが、大人がもう少しスムーズに接種を受けられる仕組みづくりを希望したい。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

心臓カテーテル手術を受ける(前編) [身体]

心臓カテーテル手術を受ける.jpg

 年末に地元の病院で心臓カテーテル手術を受けた。昨年9月ごろから脈の乱れが目立ち始め、具合が悪い日が増えた。夕方ごろになると数回に1回の割合で脈が飛び、息苦しさを覚えた。ただし、外出しているときには感じない。近所にある循環器も診るK内科医院に行って24時間心電図計で状態を計測したところ、23%の割合で不整脈が発生していることがわかった。一日約10万回打つという脈拍のうち、2万3000回だ。その後、いい状態と悪い状態を繰り返すためしばらく様子を見ていたが、昨年7月の段階で25%台に至り、つまり4回に1回の割合になった。

 25%は手術を行なう目安であり、心臓カテーテル・アブレーション手術をやったほうがいいだろうということになる。具体的な病名を聞いたところ「心室性期外収縮」だという。K医師は手術はそれほどたいへんではないと言う。私は母親が昨年に同様の手術を受けており、どういうものかは分かっていた。カテーテル手術の世界で有名かつ優秀なS医師がいる大学病院への紹介状を書いてもらい、すぐに受診した。

 その後も良好と不良が交互に続き、様子見が続く。手術のときに症状が出ていないと、確認しながらの治療ができないためだ。年に2、3人、手術当日に症状が消えてしまう患者がいるという。12月初旬の計測で頻度が高かったため、手術をすることが決まり、手術日が設定された。12月に入って状態は芳しくない。こちらとしては、早く済ませてしまいたいのと、できればやりたくない気持ちが混じった複雑な心境だった。中学生時代に盲腸を切って以来の手術。しかも、心臓である。不安のため気が滅入ったが、時間は容赦なく過ぎ、とうとう入院の日がきた。スケジュールは、25日に入院、26日に手術、27日に退院だ。

 入院するまで、医師による病名の提示や手術に関する細かい説明はなかった。同じくカテーテルアブレーションを受けた友人の静岡在住のT君に様子を聞くと、手術自体はあれよあれよという間に終わるが、その後の安静状態が面倒だとのことだった。

 入院日は受付で10万円の預り金を収め、高額医療費制度のカードを提示した。病棟に上がり、担当看護師の説明などを聞き、病室に入った。計測データを無線でナースステーションに飛ばす小型の心電図計を装着する。次に担当チームの一人N医師から手術概要の説明を受け、診療計画書や治療方法や合併症などが記された書類を受け取り、同意書などにサインした。病名はK医師の診断どおり「心室性期外収縮」とのことだった。ちなみに、書類には「手術」とは記されておらず、「心臓カテーテル検査(心臓電気生理検査)」と「心臓カテーテル治療(高周波カテーテルアブレーション)」になっていた。局所麻酔をし、足の付根の動脈にシースという管を留置し、そこから太さ1-2mmほどのカテーテル(管)を心臓まで通して治療(心筋を焼灼)する。

 看護師からこの3日間のスケジュールの詳細が記載されたプリントを渡される。その後、心電図計測とレントゲン、採血などが行われた。シャワーを浴びる前に電動バリカンを渡され、脱衣所で陰毛と腿の毛を自分で剃った。毛を剃った陰茎はとても情けない姿。夕食後、腕に点滴の管を留置する。このとき、不整脈の頻度は50%に上がっており、担当チームの医師に心当たりを訊かれたが、自分でも見当がつかず。少し風邪気味のようで、ときどき熱っぽい。もしかしたら、更年期障害なのかとも思う。患者気分がないまま、夜を迎える。

 手術当日は朝食抜き。7時頃に看護師がやって来て点滴を開始。点滴をするのは人生初だ。8時に寝間着から病院着に着替え、前開きになるパンツと膝下を締め付ける弾性ストッキングをはき、陰茎にコンドーム型尿器を付けられた。この尿器により、のちほど苦しい思いをすることになる。

 手術は8時半から開始される。循環器科ではこの日3人の手術が予定されており、理由は不明だが順番は一番最初になった。待つよりもとっとと済ませたほうがいいので、よかった。車イスの乗せられ、看護師に押されて手術室に向かう。車イスに乗るのも初めてだ。病室から手術室まではけっこう距離があったため、車イスになったのだろう。後ろにS医師らが一緒に話しながらついてきた。手術室のドアはセキュリティがかかっている。ビニールのカバーを頭に被り、扉が開いて入ると、6つほどの手術室が集まっているのがわかる。見たことがない機材が並んでおり、たくさんのスタッフがそれぞれの部屋で慌ただしく準備をしていた。車イスはその中のいちばん奥の部屋に入った。

 手術台の前に止められ、そこからゆっくり手術台に腰掛ける。紺色の服を着た若いスタッフ数人に囲まれ、胸や背中にパッドのようなさまざまな機器をベタベタと貼り付け、寝かされた。両足と両手を幅広いバンドのようなもので抑制される。この状態をまともに感じたら不快なので、なるべく意識しないようにする。もはや「まな板の上の鯉」状態になって諦めるしかない。抗うことは手術中止を意味し、どうすることもできないのだ。もう「なるようになれ」という気分。仰向けの状態なので、顔の横方向、胸の上1mくらいのところで動作する機器、あとは天井しか視野に入らない。手術台の左横には80インチくらいの巨大な液晶モニターがあり、さまざまな情報を表示している。ちょっとしたSF映画である。

 医師がやって来て、手術を始めるというようなことを言う。麻酔を徐々にかけて、途中から眠くなるとのこと。眠くなったら言ってください、と看護師に言われる。緊張のせいか、喉が渇く。看護師に水を飲めるか訊ねると、医師に確認のうえ、ストローで冷たい水を飲ませてくれた。手術中は飲めないが、要求すると、湿らせた脱脂綿を口につけてくれてだいぶ助かった。

 口に酸素マスクを付けられ、足の付け根に麻酔注射を打たれる。その後カテーテルを動脈に挿入する。挿入したときに鈍痛があり、直後に頻脈が発生した。機器が異常を知らせるような音を発し、医師たちは少し慌てるが、脈はすぐに落ち着いた。異物が入った体が動揺したのだろうか、理由は不明だ。S医師はコントロールルームのようなところにいるらしく、スピーカーごしに執刀医師に指示を出す。S医師は自ら執刀せず、指導的立場だった。「若手医師の育成」という文字が頭に浮かぶ。大学病院であれば、たぶんそういうことなのだろう。

 心臓の状態を把握するために造影剤を血管に流し込む。造影剤が入ると、背中から尻の上あたりまでじわっと熱くなる。その後カテーテルで不整脈の発生個所を調べる。手術は、発生個所を調べる「検査」と発生個所を焼く「治療」、ほかに余計な発生は起きないかの「チェック」の三段階で行われる。ポイントを探りながら、ここは20%、そこは26%だとか、心筋の確認作業が続く。心臓になにかが入った感覚はほとんどない。麻酔が効いてきたせいか意識が少し薄くなったが、医師らのやり取りはだいたい分かった。発生個所が特定できたらしく、いよいよアブレーションが始まる(電極で心筋の異常な部位を焼灼する=低温やけどのような状態)。少し痛みがありますと言われ、身構えていると、背中から胸前面に経験したことがない重い痛みがこみ上げてくる。熱い溶岩が胸全体を押し上げるようだった。アブレーションのスイッチはS医師が入れるらしい。ほんの数秒間だが、苦しさで思わずのけぞる。それが4回ほど繰り返された。
 
 アブレーションが済んだ後も、ほかの個所からの不整脈発生の可能性がないかどうかをチェックするため、任意の処置により動悸が起きた。女性医師に交代し、なにやら手技の試しのようなことを行なっていた。「あまり上の方をごりごりやらないように」などと、S医師から指導が入る。カテーテルでなにを試しているのかは不明。「◯◯をしようとしているのね」とS医師が言う。女性医師が「そうです」と答えた。少し不安になったが、チェックの一環だったのだろうか。

 2時間ほどで手術は終わる。短く感じられたので、どこかで少し眠ったのかもしれない。動脈の挿入口は綿のようなもので押さえて圧迫し、腿から尻にかけてテーピングされた。大きな液晶モニターの一部に心室の一部が3Dで映し出されており、心筋上の患部は虹色の等高線で表示する。胸の上で円弧状に動いていた機器はX線装置(CTスキャン)らしい。男性の医師が、不整脈はまったく出ていないという。手術台の横に来たS医師に声をかけられる。噛み合わない返事をし、ベッドに移されてそのまま病室に運ばれた。

※不整脈とアブレーションについては以下のサイトが分かりやすい。
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/treatment/ablation.html 

 
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

MRI検査を受ける [身体]

20120810_MRI.jpg

 今週の水曜日、近くの病院で脳のMRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けた。先々週の金曜日の夜に起きた記憶喪失が脳の物理的な異常によるものなのかを調べるためだ。MRI検査を受けるのは初めて。

 受付けを済ませ、更衣室で検査着に着替えて待つと、すぐに技師に呼ばれた。検査室に入り、簡単な説明を受け、円形の機器の前にあるベッドに横になり、頭をくぼみに固定された。さらに、頭が動かないように顔の側面にクッションを詰める。そのうえに、ホッケーのゴーグルのようなものが被せられ、視界が狭まる。ベッドが動いて機器の中にセットされた。バスドラとリムショットのような音が拍を刻み続けている。ゴーグル越しに見えるのは、MRIの白い内部と縦に一本走る青い線。雰囲気的には、「2001年宇宙の旅」に登場する宇宙船の内部のようなのだが、これから何が起きるのか少し不安になる。

 検査は、めくるめく電子音楽の世界だった。ピーとかビーとか、ガガガガといった各種の電子音が無音状態をはさみながら繰り返される。シンセサイザーを使っている人ならおなじみの、ノコギリ波、三角波、サイン波など。それらの音が鳴るたびに、脳をスキャンしているということなのだろう。以前聞いた話では、MRIはゴンゴンすごい音がするということだったが、頭だけだったせいか実際にはそういうものではなかった。音量もそれほど大きくない。もちろん、音がするだけで頭はなにも感じない。

 女性の検査技士は10〜15分ほどで終わりますと言っていたが、スキャニングしている時間はそれ以上に長く感じた。左手には具合が悪くなったときに押すスイッチを持たされており、実は何度かそれを押しそうになる(脳神経外科の医師は、具合悪くなったら気軽に押していいと言っていた)。神経症の人間にはきつい検査だ。事前の問診票には閉所恐怖の有無の項目があった。私は閉所恐怖症ではないが、神経症はそれに似たようなものであり、頭を固定されるという状況が不安を増大させる。こうなると、ほとんど犬猫と同じである。動物がこういう状況に置かれたらパニックになるのは必至だ。神経症は動物に帰ることかなどと思い、心を落ち着かせるために目をつぶっていた。

 我慢を重ねていると、最後にサイン波がゆっくりと二度続き、技師の「終了です」というアナウンスが聞こえた。ベッドが元の位置に水平に動く。技師に具合を聞かれ、大丈夫と答えて検査室を出た。実際はけっこうまいっていた。そのあと総合受付に書類を渡し、少し待って、脳神経外科の医師の診断を受けた。

 医師の前のモニターには撮ったばかりのMRIの画像が早速表示されている。自分の脳の断面と初めて対面する。いずれもモノクロの、鮮明な断面、ちょっと暗めの断面、血管の3D画像をざっと一緒に見て、異常はないという。いたって健康な脳というような言い方だった。その言葉を聞いて安堵する。医師の説明に対し、安堵したことを示すように何度も返事をした。医師は私の前に数名の患者を診察しているわけで、MRIの画像をどれほど詳細に見たのか気にはなったが、専門家だからサクッと見て判断できるのだろうと思う。正直なところ、MRI検査を終えたときのほうがよほど安堵した。なんとも本末転倒である。

 医師の診断では、やはり「一過性全健忘」だろうとのことだった。一時的な記憶喪失であり、通常は一度きりしか起こらず、経過観察で問題はないらしい。原因はよくわかっていない。もし記憶喪失がもう一度起きたり、なにか症状が出るようだったら再度来るように言われる。医師に、このMRI画像はどのくらい保管されるのかと質問してみた。はっきりした期間は言わなかったが、数年間あるいはかなり長期間保管されるらしい。試しに、画像をもらえるかと聞くと、費用は数百円かかるがCD-Rに焼いて渡すことは可能だとのことなので依頼した。総合受付で精算を済ませる。検査費用は7,100円だった。CD-Rを受け取って病院を後にした。

 健忘の原因はともかく、物理的には健康な脳であることが証明されたわけで、多少は気分が晴れた。残るは精神の動きだけだが、こればかりはどんな機器を使ってもスキャンできないだろう。自宅のパソコンで自分の脳の断面画像(低解像度のJPEG)をあらためて見る。いびつな形を含め、なんだか自分の頭とは思えない。私の脳は、自らの姿を実感をもって認識しないようだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康